トッププレイヤーの写真を眺めてうまくなろう

しつこいディフェンスで貢献する、アキ・チェンバース選手(千葉ジェッツ)

日本人のお母さんとアメリカ人のお父さんの間に生まれたチェンバース選手は、身長190㎝のスモールフォワード。2017-18シーズンからジェッツでプレイしています。今季(2018-19シーズン)は2019年1月6日(日)の対滋賀戦までで、31試合中29試合に出場(うちスターターが20試合)し、1試合平均5.3得点、3P成功率38.2%、平均スティール0.9本。決して際立った数字ではないかもしれませんが、控えで登場すれば厳しいディフェンスで流れを変えるゲームチェンジャーとして、スターターになれば序盤の展開を作る堅実なロールプレイヤーとして、勝敗のカギとなるような活躍を見せています。特に運動能力とサイズ、ウイングスパンを生かしたペリメーター・ディフェンスでの頑張りは、特筆に値すると思います。どこが優れているのか、写真を眺めてみましょう。

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これは12月29日の対京都ハンナリーズ戦試合、開始から約3分の時点でのプレイ。チェンバース選手はこの試合の京都最初の攻撃でも、相手に密着したプレッシャーディフェンスでターンオーバーを誘っていました。

もう1つ好例を。左側のコーナーからカットして逆サイドのウイングに上がってきた晴山選手がボールを受けるシーンです。

チェンバース選手のプレイの大きな特徴は、「相手が嫌がることを何度もやり続ける」という点にあるように思います。相手の嫌なポジションに立ち、いやな位置に手を出し、追いかけ続けるという、マッチアップしたら本当にうんざりするようなプレイ。これらの努力は数字に表れづらい一方で、チームディフェンスに欠かせない非常に重要な努力でもあります。

今シーズン、チェンバース選手がコートに立つのは19分に届かない時間ですが、その間中追いかけ回されたら、体力的にも精神的にも消耗するにちがいありません。この日の試合でマッチアップした晴山選手も、フィールドゴール9本中成功がわずか1本の5得点。完全に調子を狂わされた形です。

この日のジェッツは2桁得点4人(富樫勇樹選手、トレイ・ジョーンズ選手が18得点ずつ、ギャビン・エドワーズ選手13得点、マイケル・パーカー選手11得点)を含むチーム全員得点で98-46と大差でハンナリーズを倒しました。しかしそれだけの大差につながった緊迫感の差を生み出したのは、チェンバース選手(7得点)のこのようなプレイの積み重ねだったのかもしれません。

 

 

「ディフェンスはあまり考えすぎないで」とチェンバース選手は言っていました
「ディフェンスはあまり考えすぎないで」とチェンバース選手は言っていました

 

試合後、チェンバース選手に少し時間をもらって会話することができました。カギとなるような瞬間に大きなプレイをできるのはなぜか」と聞くと、「あまり難しく考えず、状況に対応することに集中しています」とのこと。これらの写真から推察するに、考えるよりも先に体と手足を動かしてよいポジションに動き、態勢を作ることができているからこそ、このようなシンプルな答えとなるように思います。また、相手の動きを読みながら追いかけるので、次の瞬間にどんな状態になるか頭の中で描くことができ、相手が困る対応をできるのでしょう。さらに、それを継続的に行うため、相手の頭の中に「またアキがきたよ…。もうぅぅぅ~!」というようなネガティブな感覚が生まれ、いっそうつらい状態になるのだと思います。

チェンバース選手のインタビュー詳細、さらにはほかのジェッツプレイヤーたちのプレイやインタビューも、今後紹介していこうと思いますので、お楽しみに!

 

Takeshi Shibata / O-Media

Photos by Takeshi Okada

☆千葉ジェッツ公式YouTube

アキ・チェンバース選手出演の試合告知映像


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これができたら、それぞれの方向でシュートスポットを増やしていくと、さらに難度が上がり、上級者向けになりますね!